病態生化学分野
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研究内容

■ がん転移機構の解明とその制御

1)がんの浸潤・転移モデルを用いた薬物評価
 マウスおよびヒトがん細胞株の同所性移植により臨床特性を反映した転移モデルを作製し、転移病態を制御する分子の探索を行っている。また、これら転移モデルを用いて、分子標的薬などの薬効評価を行っている。

2)上皮間葉転換の分子機構解析
 上皮間葉転換(Epitherial Mesenchymal Transision; EMT)は、がん細胞の転移能や抗がん剤耐性機構に関与している。そこで、EMTの詳細な分子機構解析を進めるとともに、in vitroでのEMT阻害剤の探索、さらには in vivoでの転移モデルにおける評価系の構築を目指している。

■ がん病態における自然免疫応答の役割解明と創薬への応用

1)NK細胞のバイオロジーと腫瘍免疫応答における役割
 ナチュラルキラー(NK)細胞は自然免疫系に属するリンパ球で、初期の感染制御や腫瘍に対する生体防御機構において重要な役割を担っている。NK細胞のin vivoにおける多様性や腫瘍免疫監視機構におけるエフェクター細胞としての機能について研究を行うことで、NK細胞サブセットの抗腫瘍免疫応答における役割を明らかにすることを目標としている。

2)がん病態進展における腫瘍微小環境での自然免疫応答の役割

 がん病態の成立にはがん細胞自身だけでなく、がん細胞を取り巻く微小環境において様々な宿主因子との相互作用が非常に重要な役割を果たしている。その腫瘍微小環境を構成する1つの要素として宿主免疫システムが存在するが、特に自然免疫応答に着目して炎症の癌悪性化進展への関与について明らかにすることを目標にしている。

3)がんモデルにおける病態のリアルタイム イメージング
 がん病態進展プロセスにおけるがん細胞動態や細胞内シグナルの活性化をin vivoにおいてリアルタイムイメージングを用いて可視化することで、がん病態進展に伴う生体内でのがん細胞の挙動や細胞内シグナルの経時変化を理解することで、がん病態の制御に結びつけることを目標にしている。

■ 和漢薬の薬理学的および生化学的解析

1)がん分子標的薬と和漢薬の併用効果
 我々は十全大補湯などの漢方薬ががん転移抑制作用を有していることを明らかにしてきた。一方、がん薬物療法は、近年がん分子標的薬の登場により大きく変貌してきた。そこで、がん分子標的薬と和漢薬の併用効果を検討し、和漢薬の持つ新たな抗がん作用を見出すことを目指している。

2)和漢薬の作用機序を探る

 生薬・漢方薬の生物活性を細胞内シグナルへの影響で評価することを目的として、培養ヒトがん細胞内のシグナル特異的な転写活性を指標とした検討を行っている。特に、生薬・漢方薬の持つ新しい生物活性情報の提供を目指している。

 
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