富山大学和漢医薬学総合研究所 資源開発研究部門 生薬資源科学分野 English
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分野概要

研究目的

地球環境の変化により、薬用天然資源の減少が危惧される。そこで本分野では、生薬資源の現状の把握と代替生薬の開発、生薬の特徴を把握した効率的利用の促進並びに栽培薬用植物の選択と栽培拡充を目的にして、アジアにおける漢薬資源の調査と薬用生物の遺伝学的、生薬学的、成分化学的及び薬理学的多様性の解析を行う。また、天然薬物の標準化を目的にして、遺伝子多型に基づく生薬同定法の開発並びに成分・活性情報の融合による生薬機能の解析を行う。

研究概要

漢薬資源の永続的利用を目指して
1) アジアにおける漢薬資源の調査と薬用生物の多様性の解析
アジア各国(中国、モンゴル、タイ、インドネシア等)でフィールドワークを行い、得られた薬用植物または生薬について遺伝子解析、成分分析、薬理作用の解析を行うことにより、各々の品質上の特徴を明確にする。鬱金・莪朮類、麻黄、菖蒲類、五加皮類、菖蒲類、芍薬、牡丹皮、人参類などについて調査している。
2) 栽培薬用植物の選択と栽培拡充を志向した生薬の基源と品質に関する研究
日本で栽培まはた系統保存されている薬用植物を遺伝的に解析し、薬効成分の組成・含量を明らかにする。アジア各国の薬用植物・生薬との比較により、本邦産薬用植物の有用性を明らかにする、または優良種を明らかにする。
3) 薬用植物の遺伝子多型の解析と生薬基源解析用DNAマイクロアレイの開発
大黄、麻黄、鬱金・莪朮類、人参類の資源植物の遺伝子多型を解析し、その結果からそれぞれの生薬の基源解析用DNAマイクロアレイを開発する。
人参類生薬基源解析用マイクロアレイの開発
4) 二次代謝産物のメタボロームプロファイル分析、活性成分の構造解析
生薬の有用性を成分と薬理活性の両面から解析し、それらの情報の融合による新しい生薬評価法を確立する。また、活性成分の構造解析を行う。
PLS回帰分析を用いたケミカルバイオロジー的解析手法を応用した莪朮の品質評価法の確立と活性成分の探索
5) 知的クラスター創成事業(第II期)「ほくりく健康創造クラスター」広域化プログラム
「天然薬物の遺伝子解析等に基づく標準化研究」を実施中。
© Shoyaku Shigen Kagaku Bun'ya

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