イベント

令和2年度共同研究報告セミナーを開催しました

開催日
2021年5月25日(火)
会場
富山大学杉谷キャンパス民族薬物資料館3階会議室

去る5月25日,令和2年度共同研究報告セミナーが開催され,オンライン参加者を含め,学外共同研究者4名,所外共同研究者3名,学内外関係者7名,研究所に所属する教職員22名及び学生11名の合計47名が参加しました。

本研究所は,和漢薬の基礎研究と臨床研究の相互橋渡しを担う中核的共同研究拠点を目指し,「和漢医薬学関連分野で次世代の基盤となり得る独創的かつ先駆性の高い研究を発掘し育成する」ことを目的として,他の研究機関に所属する研究者と本研究所研究者との共同研究を推進しています。令和元年度からは特定研究として,3つの重点プロジェクトに取り組んでおり,本セミナーは研究成果の公表及び学術情報の共有化を図る場として開催しました。なお,新型コロナウィルス感染症拡大防止のため,学外共同研究者及び学生はオンラインで参加しました。

セミナーでは,『高齢者疾患対策研究』において,本研究所の東田千尋教授により「軸索修復の血漿バイオマーカーの研究」及び「軽度認知障害およびアルツハイマー病の認知機能を評価する認知機能試験の研究」,『未病・予防先制医療研究』において,東京理科大学薬学部の礒濱洋一郎教授により「がん免疫療法における補剤の有用性に関する基礎研究」及び理化学研究所生命機能科学研究センター・先端バイオイメージング研究チームの渡邉朋信チームリーダーにより「ラマン顕微鏡を用いた未病検出技術の開発」,『資源開発研究』において,本学薬学部の田浦太志准教授により「植物二次代謝酵素の潜在的触媒活性を基盤とするカンナビノイド関連化合物の生合成工学」及び国立医薬品食品衛生研究所生薬部の丸山卓郎主任研究官により「高齢者疾患または予防先制医療に有効な和漢薬の網羅的精密分析」と,各研究課題の共同研究成果及び今後への取り組みが発表されました。

それぞれの報告に対して研究内容への質問や計画への意見等があり,活発な質疑応答が行われ,今後ますますの共同研究活性化と研究プロジェクトの進展が期待されます。


2021.05.25 イベント