研究領域

研究領域

研究開発部門の中には、研究分野が設置されさらにその下に領域が置かれています。

資源開発分野

資源科学領域

本領域では、生薬資源の永続的利用を目指して、アジア産薬用植物の遺伝学的、成分化学的、薬理学的多様性の解析を行い、代替生薬の開発、生薬の特徴を把握した効率的利用の促進、及び栽培薬用植物の選択に応用します。特に高齢者疾患や予防先制医療に応用可能な薬用植物を対象とし、それらを医薬品とするための品質保証の基盤を作るとともに、当該生薬の栽培化を図り国内での生薬生産に結びつけます。

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天然物創薬学領域

本領域では、医薬品等開発シードを世に提供することを主たる目的に、和漢薬をはじめとする世界の天然資源から有用天然物を探索しています。さらに、有用化合物の開発と作用機序の解明に取り組んでいます。

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病態制御分野

神経機能学領域

本領域では、神経変性疾患や高齢者疾患の克服を目指した研究を行っています。難病とされる疾患に対する画期的な治療薬を見出すことと、病態を制御する因子の解明を目標に、基礎研究から臨床研究、社会実装まで幅広く研究を進めます。

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生体防御学領域

本領域では生体防御機構に関わる免疫・炎症・代謝についての研究、病態における生体防御機構の役割に関する研究、和漢薬の生体防御機構に及ぼす効果に関する研究を基幹とし、創薬や情報科学のアプローチを含めた研究に取り組みます。

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複雑系解析分野

本分野では網羅的解析(オミックス解析)から得られるビックデータを統合的に解析し、新規病態メカニズムを解明します。その結果を基に細胞レベルからマウスレベルまでの最新の解析手法を駆使し、病態改善の治療戦略の構築を目指します。

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未病分野

日本の伝統医学(漢方医学)で未病として知られている疾病前状態は、東洋医学の概念であり、いまだ科学的に理解されていません。当分野では、未病状態を科学的に検出し、その状態の生物学的意味を明らかにするための研究を、富山大学未病研究センターと共同で行っています。これらの研究成果をもとに、未病に対する医薬品の開発に取り組み、さらに、新たな医療戦略の構築に取り組んでいきます。

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国際共同研究分野

目覚ましい発展を遂げた現代西洋医学においても治療に難渋する疾患が多く、天然物を活用した伝統医学に関する研究成果や臨床効果に期待が寄せられている。伝統医学に関わる研究を高い水準で維持・発展させるためには、最新の研究方法論や天然物に関する情報交換が必要である。和漢医薬学総合研究所は天然物の研究を発展させるために、3カ国・4機関との間に国際協力拠点(ICC)を形成するとともに、8カ国・16機関と部局間協定を締結している。

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