イベント

令和3年度共同研究報告セミナーを開催しました

開催日
2022年7月15日(金)
会場
富山大学杉谷キャンパス民族薬物資料館3階会議室

去る7月15日,令和3年度共同研究に係る報告セミナーが開催され,オンライン参加者を含め,所外共同研究者7名,所内共同研究者7名,学内外関係者10名,研究所に所属する教職員13名の合計37名が参加しました。

本研究所は,和漢薬の基礎研究と臨床研究の相互橋渡しを担う中核的共同研究拠点を目指し,「和漢医薬学関連分野で次世代の基盤となり得る独創的かつ先駆性の高い研究を発掘し育成する」ことを目的として,他の研究機関に所属する研究者と本研究所研究者との共同研究を推進しています。令和3年度は特定研究として,4つの重点プロジェクトに取り組んでおり,本セミナーは研究成果の公表及び学術情報の共有化を図る場として開催しました。なお,新型コロナウィルス感染症拡大防止のため,会場及びオンライン参加のハイブリッド開催としました。

セミナーでは,『高齢者疾患対策研究』において,国立医薬品食品衛生研究所生薬部の内山奈穂子室長により「高齢者疾患をターゲットとした生薬エキスの品質評価法に関する研究」,『代謝・免疫疾患対策研究』において,東京理科大学生命医科学研究所の昆 俊亮講師により「de novo発がんマウスモデルを用いたがん臨界点の同定と予防先制医療への応用」及び筑波大学 生存ダイナミクス研究センターの深水昭吉教授により「タンパク質メチル化に対する和漢薬作用の生化学的効果の検証と代謝疾患への応用」,『未病医療・創薬研究』において,本学工学部の大嶋佑介准教授により「ラマン分光・イメージング技術を駆使した未病状態の検出と疾患予測システムへの応用」,『資源開発研究』において,本学薬学部の田浦太志准教授により「プレニル基転移酵素の機能的リデザインを基軸とする生合成工学」及び国立医薬品食品衛生研究所生薬部の丸山卓郎主任研究官により「天然物医薬品開発のための和漢薬の遺伝子解析及び網羅的成分分析」と,各研究課題の共同研究成果及び今後への取り組みが発表されました。

それぞれの報告に対して研究内容への質問や計画への意見等があり,活発な質疑応答が行われ,今後ますますの共同研究活性化と研究プロジェクトの進展が期待されます。


2022.07.15 イベント