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第16回国際伝統医薬シンポジウム・富山2021を開催しました

11月30日(火),12月1日(水)の両日にわたり,第16回国際伝統医薬シンポジウム・富山2021を開催しました。

新型コロナウイルス感染症対策として現地及びオンライン参加のハイブリッド開催で,海外拠点(交流協定締結)機関49名と併せて,のべ224名が参加しました。

今回16回目を迎える本シンポジウムでは,新たな試みとして,本研究所が長年国際拠点として交流を続けているタイ,ベトナム,インドネシアの各研究機関代表者が一同に会し,各国における伝統医薬学研究の現状,伝統医薬の臨床や民間での活用状況について議論する「伝統医薬ネットワークサミット」を企画しました。ASEAN諸国共通の課題や将来に向けた展望に関する議論を通じて「持続可能な目標3.すべての人に健康と福祉を」に伝統医薬学が果たす役割や,課題解決に向けたアジア諸国の連携が今後ますます重要となることを共通認識できました。また各国の次世代を担う新進気鋭の若手研究者が最新の研究成果を発表し,国際研究交流の進展が図られました。

以上の国際交流プログラムに加え,市民公開講座として,本学の特徴でもある「知の東西融合」を目指した和漢診療の現状,ならびに本学全体で取り組む「未病プロジェクト」についての最新の話題をそれぞれわかりやすく講演しました。さらに本研究所の特別セミナーも兼ねて,「天然物創薬の最前線」と題して国内のトップランナーの研究者をお招きしたセッションも併せて開催しました。


2021.11.30 ニュース