教員紹介

稲田 祐奈 助教

Inada Yuna

所属研究開発部門・病態制御分野・神経機能学領域(神経機能学)

専門分野心理学

学位博士(心理学)

略歴 富山大学 研究者プロファイル

出身大学・大学院

2011年3月 日本女子大学人間社会学部心理学科 卒業
2016年3月 日本女子大学人間社会研究科心理学専攻博士課程後期 修了
2020年9月 日本女子大学人間社会研究科心理学専攻 心理学博士 取得

職務経歴

2016年4月 富山大学医学薬学研究部(医学)心理学教室 研究員
2016年10月 金沢大学国際基幹教育院GS教育系 臨床認知科学教室 研究員
2020年11月 富山大学和漢医薬学総合研究所 助教

研究テーマ

部門

分野

領域

プロジェクト

研究の概要

日本は平均寿命が世界トップであり、健康寿命も延び続けている一方で、認知症の罹患率は増え続けているのが現状です。健康寿命から平均寿命までは約10年あるとされており、この年数をいかに短くしていくかが課題です。この10年を見据えたときに、認知機能や身体機能が衰える前の段階から、予防的に、日常生活においてどのようなことをしたらいいのかを多角的に検討していきたいと考えています。どのようなことをどれだけやることが健康寿命を延ばすことにつながるのかを明らかにしていくことが目標です。そして研究で分かったことを必要としている人にできるだけ早く届けられるよう、社会に寄り添った視点で研究することを目指しています。

研究への想い

自身の研究において最終目標に据えていることは、生活の質や幸福度をベースとして精神、身体の双方の健康状態を、簡単かつ客観的に計測できるようにすることです。健康は精神的な満足度と身体的な健康度の影響を受けることが知られています。「生活の質や幸福度をベースとした健康状態」が明らかになることで、その状態から逸脱することが、何かしらの疾患のリスク予測や、未然に疾患を防ぐための生活改善につながるのではないかと考えています。未来の病気や困りごとを減らすための健康について考えていきたいと思っています。

論文

Tohda C, Matsui M, Inada Y, Yang X, Kuboyama T, Kimbara Y, Watari H : Combined treatment with two water extracts of Eleutherococcus senticosus leaf and rhizome of Drynaria fortunei enhances cognitive function: a placebo-controlled, randomized, double-blind study in healthy adults. Nutrients,12(2). pii: E303. doi: 10.3390/nu12020303, 2020.

Toda C, Yang X, Matsui M, Inada Y, Kadomoto E, Nakada S, Watari H, Shibahara N: Diosgenin-rich yam extract enhances cognitive function: a placebo-controlled, randomized, double-blind, crossover study of healthy adults. Nutrients,9(10), 2017; doi:10.3390/nu9101160.

Wada Y, Inada Y, Yang J, Kunieda S, Masuda T, Kimura A, Kanazawa S, Yamaguchi MK. Infant visual preference for fruit enhanced by congruent in-season odor. Appetite,58(3),1070-1075.2012.

キーワード

認知機能、神経心理学、ライフスタイル