略歴 富山大学 研究者プロファイル
出身大学・大学院
2017年3月 富山大学薬学部薬学科 卒業
2017年11月 富山大学医学薬学教育部博士課程(薬学専攻) 中退
職務経歴
2017年12月 富山大学 和漢医薬学総合研究所 特命助教
2020年4月 富山大学 和漢医薬学総合研究所 助教
研究テーマ
部門
分野
領域
プロジェクト
研究の概要
近年の高齢化社会に伴い、アルツハイマー病をはじめとした難治性神経変性疾患やフレイル患者の急増が深刻な社会問題になっています。私は、これらの高齢者疾患に対し、”一度破綻した神経回路網を再構築する”ことによる根本的治療法の確立、および治療薬の開発を目指して研究を行っています。特に、疾患に有効性を示す和漢薬やその活性成分を見出し、それら薬物の薬理学的研究を進めることで、神経回路網の修復を担う分子機構を包括的に解明しています。さらに、薬理学的アプローチから、神経科学分野に関する新たな知見や現象を見出すことも目標にしています。
研究への想い
認知症患者が急増する現代社会において、失った記憶を取り戻すような根本的治療法は、いまだ存在しません。一般的に中枢神経系は、一度変性すると修復が困難であると考えられてきましたが、私は脳の変性した神経を修復し、記憶を回復する有効な和漢薬を見出してきました。和漢薬研究を通して、認知症や高齢者疾患に対する画期的な新規治療法を生み出し、その成果をヒトに届け、人類の健康に貢献することを夢に、研究に精進していきたいと思っています。
論文
Diosgenin restores memory function via SPARC-driven axonal growth from the hippocampus to the PFC in Alzheimer’s disease model mice
Yang X, Tohda C.
Molecular Psychiatry, Online ahead of print, 2023年
共著
Axonal Regeneration Mediated by a Novel Axonal Guidance Pair, Galectin-1 and Secernin-1
Yang X, Tohda C.
Molecular Neurobiology 60, 1250-1266, 2023年
共著
Diosgenin restores Aβ-induced axonal degeneration by reducing the expression of heat shock cognate 70 (HSC70)
Yang X, Tohda C.
Scientific Reports 8(1) 11707 2018年
共著
Heat Shock Cognate 70 Inhibitor, VER-155008, Reduces Memory Deficits and Axonal Degeneration in a Mouse Model of Alzheimer’s Disease
Yang X, Tohda C.
Frontiers in Pharmacology 9 48 2018年
共著
Diosgenin-rich yam extract enhances cognitive function: a placebo-controlled, randomized, double-blind, crossover study of healthy adults
Tohda C, Yang X, Matsui M, Inada Y, Kadomoto E, Nakada S, Watari H, Shibahara N.
Nutrients 9(10) 1160 2017年
共著
キーワード
アルツハイマー病、認知症、フレイル、神経回路網再構築、記憶回復