創薬推進部門 天然薬物開発分野
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研究概要
天然薬物開発分野では、天然薬物創薬とがん代謝研究を基盤として、膵臓がんを中心とした難治性がんに対する新規抗がん薬シードの創出を目指しています。
腫瘍微小環境では、乏血管性により栄養・酸素が欠乏する中でも、がん細胞はエネルギー代謝を変化させて生存する「栄養飢餓耐性(austerity)」を獲得します。
本分野では、この栄養飢餓耐性を標的とする「Antiausterity戦略」に基づき、世界各地の伝統医薬資源から天然抗がん物質を探索し、その構造・作用機序を解明することで、次世代のがん治療へとつながる創薬研究を推進しています。
研究内容
- アンチオーステリティスクリーニング: 漢方薬・アーユルヴェーダ薬などの伝統医薬資源や薬用植物を対象に、ヒト膵臓がん細胞株(PANC-1 など)を用いた栄養飢餓条件下での生存抑制活性(Antiausterity活性)を評価します。
- 天然抗がん物質の単離・構造解析: バイオアッセイ指向分画と HPLC、NMR、質量分析(MS, Orbitrap-MS)を用いて、有望な天然抗がん物質(Antiausterity agents)を単離・精製し、天然物構造解析により新規骨格や構造活性相関(SAR)を明らかにします。
- 作用機序・メタボローム解析: PI3K/AKT/mTOR 経路やオートファジーなど、栄養飢餓耐性に関わるシグナル・細胞死経路に着目して作用機序を解析するとともに、FT-NMR・Orbitrap-MS を活用したメタボロミクスにより、膵がん細胞代謝への影響とバイオマーカー候補を探索します。
- トランスレーショナルリサーチと国際共同研究: 国内外の大学・研究機関・病院と連携し、天然物リード化合物の最適化や前臨床評価を通じて、天然薬物創薬の国際的なプラットフォーム構築と臨床応用への橋渡しを進めます。









