研究領域

創薬推進部門 天然薬物開発分野 研究室のサイトへ

研究概要

天然薬物開発分野では、天然薬物創薬とがん代謝研究を基盤として、膵臓がんを中心とした難治性がんに対する新規抗がん薬シードの創出を目指しています。
腫瘍微小環境では、乏血管性により栄養・酸素が欠乏する中でも、がん細胞はエネルギー代謝を変化させて生存する「栄養飢餓耐性(austerity)」を獲得します。
本分野では、この栄養飢餓耐性を標的とする「Antiausterity戦略」に基づき、世界各地の伝統医薬資源から天然抗がん物質を探索し、その構造・作用機序を解明することで、次世代のがん治療へとつながる創薬研究を推進しています。

研究内容

  1. アンチオーステリティスクリーニング: 漢方薬・アーユルヴェーダ薬などの伝統医薬資源や薬用植物を対象に、ヒト膵臓がん細胞株(PANC-1 など)を用いた栄養飢餓条件下での生存抑制活性(Antiausterity活性)を評価します。
  2. 天然抗がん物質の単離・構造解析: バイオアッセイ指向分画と HPLC、NMR、質量分析(MS, Orbitrap-MS)を用いて、有望な天然抗がん物質(Antiausterity agents)を単離・精製し、天然物構造解析により新規骨格や構造活性相関(SAR)を明らかにします。
  3. 作用機序・メタボローム解析: PI3K/AKT/mTOR 経路やオートファジーなど、栄養飢餓耐性に関わるシグナル・細胞死経路に着目して作用機序を解析するとともに、FT-NMR・Orbitrap-MS を活用したメタボロミクスにより、膵がん細胞代謝への影響とバイオマーカー候補を探索します。
  4. トランスレーショナルリサーチと国際共同研究: 国内外の大学・研究機関・病院と連携し、天然物リード化合物の最適化や前臨床評価を通じて、天然薬物創薬の国際的なプラットフォーム構築と臨床応用への橋渡しを進めます。

担当教員

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受賞
2026年度富山大学和漢医薬学総合研究所長賞(薬学・和漢系部将来構想等懇談会)の受賞
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国境なき科学:日本とドイツの膵臓がんへの盟約
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植物由来化合物をヒントに開発された新物質が 膵がん治療に革新をもたらす
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Suresh Awale准教授らの共同研究成果が、JST公式ニュースポータル「サイエンス・ニュース」に掲載されました
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がん微小環境をターゲットとした新規膵がん治療薬の開発
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既存の抗がん剤とは異なる作用機序に基づく新たな膵臓がん治療薬候補化合物の創製に成功